【時代の最先端】WEB3とは?図解付きで初心者にも分かりやすく解説
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最近よく聞く「WEB3」ってなんなの?
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WEB3はブロックチェーン技術によって可能になった分散型インターネットのことです。
この記事ではそんな「WEB3」について、初心者にもわかりやすく解説していきます!
2020年以降から注目され始めた「WEB3」は、今後のデジタル社会を生き抜く上で必須の知識です。
しかしWEB3は最近出てきた概念なので難しい用語も多く、何もわからない方には少し理解しにくいですよね。
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Google検索しても専門用語が並んでいてよく分からない…。
僕もそう思ってました。
この記事ではそんな「WEB3のことが少しだけ気になっている方」に向けて、分かりやすい図解付きで解説していきます。
この記事を読めばWEB3のことをザックリ理解することができ、テクノロジーの未来について知ることができますよ!
WEB3とは「分散型」のインターネット
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今までのインターネットが大手企業にデータが集まる中央集権型だったのに対して、「WEB3」とは個人同士でデータを管理する分散型インターネットになります。
WEB3を理解するための必要な内容を以下にまとめました。
- キーワードは「非中央集権」
- WEB1.0・WEB2.0とは?
- ブロックチェーンの登場
1. キーワードは「非中央集権」
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WEB3のキーワードは「非中央集権」です。
WEB2.0時代のインターネットは「中央集権型」で、特にGAFAMに情報が集中しすぎていることが問題視されていました。
- 権力と富が一極集中してしまう
- 中央のサーバーが攻撃を受けてしまうと全体が危険
そんなWEB2.0時代の問題点を解決するために生まれたのが「WEB3」です。
ブロックチェーン技術の誕生により、ネットワークに参加している不特定多数のユーザー達によってデータを共同管理できるようになりました。
データを分散して管理することができるため、中央管理者が不要になったのです。
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簡単にいうと「権力に頼らないネットワーク」って感じですね!
- 「GAFAM」とは?
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アメリカの巨大テクノロジー企業の頭文字を取った言葉です。
- Amazon
- Apple
- Microsoft
これらの企業は、世界的にも強い影響力と利益を持ち、インターネット、テクノロジー、デジタルサービスの分野で主導的な役割を果たしています。
GAFAMは、彼らの経済的および市場支配力の強さを指し示すために使用される言葉です。
2. WEB1.0・WEB2.0とは?
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- 「WEB3」と「WEB3.0」の表記の違いについて
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WEB1.0、WEB2.0と来たら普通は「WEB3.0」という表記になると思いますが、インターネットの最前線では「WEB3」という表記することが多いようです。
これはWEB3が今までのインターネットとは違う新しい概念であることから、そのような使い分けがされているといわれています。
この記事では「WEB3」で統一しています。
WEB3の前には「WEB1.0」「WEB2.0」の時代が存在します。
これらはインターネットが生まれてから、その役割が大きく変わった転換期によって区分けされています。
WEB1.0
WEB1はインターネットが世の中に登場した初期の状態を指します。
一部のユーザーが掲示板で情報を発信し、他の人たちはそれを閲覧することしかできませんでした。
メールぐらいのコミュニケーションは可能でしたが、動画などのコンテンツも少なく、交流が静かなWeb環境となっていました。
WEB2.0
WEB2.0は現在のインターネットの状態を指します。
SNS/動画コンテンツが普及し、誰でも自由にインターネット上で情報発信できる環境になりました。
WEB1.0では一方通行だったコミュニケーションが、WEB2.0では双方向から送受信できるようになったのです。
3. ブロックチェーンの登場
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WEB3の中核を担っている技術、それが「ブロックチェーン」です。
ブロック単位でデータを管理し、それらを鎖のように繋げることでデータを保存する技術です。
ブロックチェーンの素晴らしいポイントは下記の3つ。
- 分散性
- 透明性
- 低コストでの運用
この技術によって分散型ネットワークが可能になったのです。
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ブロックチェーンこそがWEB3の根幹です!
ブロックチェーンに関しては少し難しいのでこちらの記事で解説しています。興味のある方ぜひどうぞ!
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WEB3を構成する5つのキーワード
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ブロックチェーン技術の登場により始まったWEB3時代。
そのシステムを活かして、WEB3を代表する5つのサービスが生まれました。
- 暗号資産
- NFT
- DeFi
- メタバース
- DAO
1. 暗号資産
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暗号資産はブロックチェーン技術を使った新しいデジタル資産のことです。
銀行のような中央管理者がなくても、個人間でお金の取引ができるようになりました。
円やドルといった法定通貨とは違い、値動きが激しいので、現在は投資対象として見られることが多いですね。
ビットコインが代表的な暗号資産で、ビットコイン以外の暗号資産は「アルトコイン」と呼ばれています。
2. NFT
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ブロックチェーンの技術によって「デジタルデータに固有の価値」をつけることができるようになったのがNFT(Non Fungible Token)です。
デジタルデータが現実世界にある「モノ」と同じ扱いになったと考えるのがわかりやすいです。
ブロックチェーンの技術によって信頼性・透明性の高い取引が可能になり、デジタルデータが売買可能になります。
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3. DeFi
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「DeFi(ディーファイ)」とは中央集権的な金融機関(銀行・証券会社など)を介さずに、ブロックチェーンや暗号資産を利用して金融サービスを提供する新しい形態の金融システムです。
DeFiは、オープンで透明性の高い環境で、自動化されたスマートコントラクトを使用して、融資、取引、投資、保険などの様々な金融活動を実行することが可能です。
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「銀行でできることが個人でもできるようになった」というイメージです。
4. DAO
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「DAO」とは、WEB3のキーワードである「分散型」「非中央集権的」という特徴を、そのまま組織作りに応用した新しいコミュニティのことです。
DAOには今までの「上司」や「社長」といった特定の権力者は存在せず、全員が対等であり平等に利益を得ることができます。
DAO内の記録はブロックチェーン上に保管されるため、コミュニティの透明性を確保できています。
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5. メタバース
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メタバースとは「インターネット上に広がる仮想空間」のことを指します。
メタバースではインターネットの中にもう一つの世界が広がり、世界中の人が同時に接続することができるようになります。
ここまで紹介してきたキーワードたちを活用することでメタバース内での経済活動が可能になります。
現実世界 | メタバース |
---|---|
お金 | 暗号資産 |
建物・道具・服 | NFT |
銀行 | DeFi |
組織(会社) | DAO |
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WEB3で未来はどうなる?
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WEB3で世界はこの先どう変わっていくんだろう?
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WEB3は無限の可能性を秘めています!
SF映画のような世界が10年~20年先で現実になろうとしています!
- バーチャルファーストの世界
- 個人の力が強くなる
- 「ムーンショット目標」へ向けて
- しばらくはWEB2.0との共存になる
1. バーチャルファーストの世界
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将来的に「現実世界」と「バーチャル世界」が逆転する可能性があります。
メタバースが発展すれば、仕事や旅行・買い物などはバーチャル世界で完結するようになります。
将来的には生活のほとんどの時間を、メタバースで過ごしている可能性があります。
メタバースでの生活は素晴らしいのですが、現実での活動が消極的になるというデメリットもあります。
メタバースと現実世界、2つの世界でバランスを取って生活することが重要になってくるでしょう。
2. 個人の力が強くなる
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ブロックチェーン技術により、前項でご紹介した「DAO」のような「平等性が高いコミュニティ」が年々増加しています。
このようにWEB3は新たなビジネス形態を構築し、個人の活動を活発化させることに繋がると期待されています。
一方で、個人の力が強くなりすぎることのデメリットは、「企業が守ってくれないので全て自己責任になる」ということです。
WEB3環境下で新たなビジネスを手軽に始めやすくなる反面、それらが自己責任となることは注意しておくべきかもしれません。
3.「ムーンショット目標」へ向けて
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WEB3移行で話題になっているのが「ムーンショット目標」です。
ムーンショット目標とは日本の内閣府が掲げている9つの目標です。
【ムーンショットの9つの目標】
- 身体、脳、空間、時間の制約からの解放
- 疾患の超早期予測、予防
- 自ら学習・行動し、人と共生するAIロボット
- 地球環境の再生
- 2050年の食と農
- 誤り耐性型汎用量子コンピュータ
- 健康不安なく100歳まで
- 気象制御による極端風水害の軽減
- こころのやすらぎや活力を増大
これらムーンショット目標の1つ目「身体、脳、空間、時間の制約からの解放」には、WEB3による高度なメタバースの実現が関係しており、世間や企業の関心が高まっています。
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WEB3はムーンショット計画を達成するための第一歩になるかもしれません。
4. しばらくはWEB2.0との共存
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ここまでは少しぶっ飛んだ話をしてきましたが、WEB3への完全移行はしばらく先になりそうです。
今後しばらくはWEB2.0のサービスと共存していく流れになるでしょう。
なんだかんだいってもGAFAMのサービスは、私たちの生活に強く根付いているので一気に取って変わるという事はなさそうです。
WEB2.0とWEB3の良いとこ取りができれば今後のビジネスはうまくいくかもしれません。
WEB3はどうやって体感できる?
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なるほど、WEB3って面白そうかも!
手軽にWEB3を体験できる方法はないかな?
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WEB3を体感するのに最も簡単な方法は「NFTアートの購入」です。
NFTアートを買えばコミュニティ(DAO)に参加することができるようになります。
- まずはNFTを買ってみよう
- DiscordでNFTコミュニティに参加
1. まずはNFTを買ってみよう
WEB3を体験したいなら、まずは「NFT」を購入してみるのがおすすめです。
NFTを購入することで「DAO」に所属することができるからです。
NFTアートを保有することでコミュニティに参加することができ、そのNFTのプロジェクトを応援しながら利益を獲得していくことになります。
ただし、全く知識のない状況からNFTを購入するのは少しハードルが高いので、以下の記事を参考にしてみてください。
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2. DiscordでDAOに参加
現状ではDAOの多くが「Discord」(ディスコード)というチャットアプリを利用して運営されています。
NFTアートが購入できたら、公式のDiscordコミュニティに参加してみましょう。
ただし、詐欺目的の怪しいコミュニティもあるようなので十分注意してください。

WEB3の今後の課題
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可能性に満ちたWEB3ですが、同時に課題も存在します。
WEB3を知るために課題となることも抑えておきましょう!
- 税制・法律の整備
- 詐欺対策
1. 税制・法律の整備
WEB3を象徴する仮想通貨やNFT、AI創作といったインターネット上のシステムは近年生まれたばかりです。
そのため、それらを管理する税制や法環境がいまだ整っていない状況です。
WEB3が発展するほど、法的にグレーな商売や取引などが増えることも当然考えられます。
国内外のWEB3関連の法律が整うまでは、少しでも怪しいと思ったことは避けた方が無難です。
2. 詐欺対策
WEB3で生まれた新たなサービスを狙った詐欺も多いので、しっかり注意しておきましょう。
僕もNFTを買ってみて体感してるので分かるのですが、詐欺DMは日常的に届きます。
WEB3は、まだ発展途上なので初心者を狙った詐欺が多いのは仕方ないのですが、詐欺対策がしっかりできていないとWEB3の発展は難しいかもしれません。
まとめ
- WEB3は新たな可能性を秘めた分散型インターネット
- 暗号資産やNFTなど、WEB3によって新サービスが生まれ続けている
- SFのような世界を楽しめる時代が近くまできている
- WEB3を体験したいならNFTを買おう
- 詐欺には十分注意しよう
今回はこれからのデジタル社会を理解する上で必須の「WEB3」について解説してきました。
映画やアニメで見たSFの世界がWEB3によって実現される未来もそう遠くはありません。
WEB3によって変わりゆく時代を一緒に楽しみましょう!