【図解付き】WEB3.0の新組織「DAO」について分かりやすく解説!

「DAO」ってなんのこと?

「DAO」とはWeb3.0時代新しい組織のことです!
この記事ではDAOで世界がどう変わるのかについて解説していきます!
DAOとはブロックチェーンの技術を応用した新時代のコミュニティのことです。
一部の権力者だけが得をする組織形態ではなく、全員が平等に利益を得ることを目的としており、新しい職場のあり方として注目されています。

理不尽な社会のルールに従う必要がない世の中になるかもしれません!
この記事では「DAO」の概要と可能性について解説しています。
新しい時代に乗り遅れないように今からしっかり備えておきましょう!
DAOとはなにか?

DAO(分散型自律組織)とは、WEB3のキーワードである「分散型」「非中央集権的」という特徴を、そのまま組織作りに応用した新しいコミュニティのことです。
DAOには今までの「上司」や「社長」といった特定の権力者は存在せず、全員が対等であり平等に利益を得ることができます。
同じ目的のために参加者が自律的に活動を行い、貢献度に応じた報酬が得られます。

自分の得意を活かせるDAOに参加してお金が稼げる!
めんどくさい上司はいません。
DAOには大きく分けて3つの特徴があります。
1. 非中央集権的な組織

DAOの一番大きな特徴は非中央集権的な組織形態です。
権力や利益が特定の個人に集中することがないので、全員平等のフラットな関係性を築くことができます。
簡単に一般的な企業とDAOを比較した表がこちらです。
従来の会社 | DAO | |
---|---|---|
仕事内容 | 会社依存の働き方 | 個人が好きな仕事に参加できる |
決定権 | 組織のトップである役職の人間 | 全員の投票によって決定される |
報酬 | 上層の役職の人物が多く利益を得る | 全員に平等に利益が分配される |
意思疎通 | 上層から中間職を通して、現場職員に伝達される | 自動的かつスムーズにメンバーに伝達される |
この平等性こそDAOの大きな特徴です。
コミュニティに参加するメンバーが平等に決定権と利益を持ち、スマートコントラクトによって自動的に運営されます。
- スマートコントラクトとは?
-
ブロックチェーンに保存された「デジタル契約」です。
契約の条件が満たされると自動的に実行され、第三者を介さずに契約を実行できるため、透明性と信頼性が高くコストを削減することができます。
また、スマートコントラクトは、契約の実行を自動化するため、契約の違反を防ぐことができます。

より「個人の力」が重要視されているということですね。
2. ガバナンストークンによる意思決定

DAOの平等なシステムの中核を担っているのが「ガバナンストークン」です。
DAOの運営に関わる意思決定に参加する権利を付与するトークン(暗号資産)のことを指します。
ガバナンストークンを持つことで、保有者は、プロジェクトの方向性や仕様、報酬の配分など、さまざまな意思決定に参加することができます。
「投票権」のようなものだと考えておいてください。
コミュニティの運営方針はガバナンストークンによる投票で決定されます。
ガバナンストークンには株主優待のような保有者が受けられるサービスや、ガバナンストークン自体の売買も可能になっているため、投機的価値のある一面もあります。
3. 透明性の高いシステム

DAOはブロックチェーン上で運営されています。
ブロックチェーン上で決められた内容は誰でも確認することができるので、データ改ざん等の不正行為をすることはできません。
取引内容は全てブロックチェーン上に記録/維持されます。
国内の有名なDAO 3選


日本国内でも少しずつDAOが生まれ始めています。
ここから実際に運営されているDAOついてご紹介していきます!
DAOは海外の事例が多いですが、国内でも有名なDAOはあります。
3つの国内DAOを例に挙げてご紹介します!
Ninja DAO

「Ninja DAO」は国内最大級のDAOとして有名です。
「CryptoNinja」というNFTアートプロジェクトを盛り上げるためのコミュニティで、個性豊かなキャラのイラスト/漫画/アニメなどを手がけています。
キャラDAO

「キャラDAO」とはTwitterのフォロワー数10万人超の人気クリエイター「BUSON」さんが手掛けるNFTプロジェクトです。
「100年後も活躍するキャラクター作り」を目標としており、NFTで個性的なキャラクターを数々誕生させています。
START Land

今のところDAOとは名乗っていませんが「START Land」は今後注目のNFTプロジェクトになるでしょう。
START LandのNFTを持っていれば入れるようになる「独自メタバースの制作」に力をいれており、完成すれば日本最大のメタバースになる可能性があります。

←僕のプロフィール画像も「START Land」のNFTです!
DAOの参加方法


DAOにはどうやったら参加できるの?

まずは「Discord」を準備しよう!
DAOは主に「Discord」というチャットアプリを使って交流が行われており、アカウントさえあれば誰でも参加することができます。
DAOへの参加方法は以下の3ステップで完了します。
ここから具体的な手順を解説していきます。
1. 気になるNFTプロジェクトを探す
まずは気になるNFTプロジェクトを探してみましょう。
NFTプロジェクトのほとんどがDAOを運営、もしくはDAO化を目指して活動をしています。

どうやって見つければいいの?
こう思った方は、先ほど紹介した3つのDAOをチェックしておきましょう。
タップで公式Twitterをチェックできます。
2. 公式Discordに参加する
面白そうなNFTプロジェクトを見つけたら公式Discordに参加しましょう。
DAOの運営はDiscordで行われていることが多いです。
- Discordとは?
-
「Discord(ディスコード)」はオンラインのコミュニケーションツールで、テキストや音声、ビデオチャットができるアプリです。
ゲーム配信などでよく使われていましたが、最近では「組織運営」のためのツールとして活用されていることも多くなりました。
NFTプロジェクトのDiscord内では「雑談部屋」や「運営からの情報伝達部屋」などが用意されており必要な情報が一目でわかるようになっています。
この時点ではまだNFTを購入する必要がないので気軽に参加してみましょう。
参加することができたら「雑談スペース」でコミュニティのメンバーと交流を楽しみながら、そのプロジェクトへの理解を深めていくのがオススメです。

コミュニティを通じて知らない人と繋がれるのもDAOの魅力です!
3. 実際にNFTを購入してみる
Discordで交流する中でそのプロジェクトの将来性を感じたら実際にNFTを購入してみましょう。
「NFTがプロジェクトへの参加券」のような役割になっており、購入することで実際に利益を獲得することができるようになります。
自分の応援したいプロジェクトが成功すれば、
- NFTの値上がり益
- NFTも持っていることで継続的に得られる利益
どちらの利益も受け取れる可能性があるということです。
ここで少し注意点です。
こちらの記事で「NFTの始め方」を解説しているので参考にしてみてください。


最初に紹介したDAOはプロジェクトの規模が大きく、実績もあるので安心してください。
DAOで世界はどうなる?未来予測してみた


これからDAOが世界中でたくさん使われるようになったら、どんな世の中になるのかな?

DAOはまだまだ発展途上のシステムですが、十分な可能性を秘めています。
DAOの普及によりこれからどんな世界になっていくのか予想してみました!
夢物語ではなく、現実的にあり得る未来を3つ予想してみました。
私の主観も入っていますので、参考程度に見ていただけると幸いです。
1. プロジェクト重視の仕事が増える
DAOの普及により従来のような「会社依存の働き方」ではなく、「参加したいプロジェクトを自分で選んで仕事をする」ことができるようになります。
誰かが立ち上げたプロジェクトを応援したいという人だけが集まるので熱量を持って仕事をすることが可能です。
「自分のスキルを活かせるDAO」が増えれば、DAOを通して好きなことを仕事にできるかもしれません。
2. 株式会社の代わりになる
DAOのトークン保持者は経営への参加や優待サービスを受けられるので、株式と同じような恩恵を得られます。
DAOはブロックチェーン技術により運営の透明性が確保されているので、株式会社にはない良さも持ち合わせています。
ただしDAOは組織のリーダーがいないため、意思決定が遅くなってしまう可能性があります。
そのため、株式会社とどちらが運営形態として優秀であるかは単純に判断することが難しく、業種に大きく影響されるのではないかと考えています。
3. デジタル国家の実現
これは少々突飛な話かもしれませんが、あり得る未来の話です。
現在DAOは小・中規模のコミュニティ運営をメインに活用されていますが、規模が拡大されれば国家規模のDAOも実現できる可能性があります。
国家としての機能を全てブロックチェーン上で完結させ、透明性のある国家運営ができる可能性もあります。
実際に電子先進国であるエストニアでは「Bitnation(ビットネーション)」というブロックチェーンを利用したDAOプロジェクトと連携し、行政の記録を行なっています。
参考記事:国家主導による「ブロックチェーンプロジェクト」の展望
DAOのトークン保持が国籍の代わりになる、そんな世界が来るかもしれません。

信じるか信じないかはあなた次第です!
DAOの課題


DAOって面白そうだけど、課題はないのかな?
DAOは新しいシステムのため、まだ解決できていない課題も当然あります。
ここからは現状のDAOの課題を3つご紹介します。
1. 詐欺・ハッキングリスク
DAOに限られた話ではないですが、新しい技術には詐欺やハッキングといったリスクがつきものです。
DAOは「透明性の高さ」が特徴の一つですので、運営ルールが曖昧だったり、少しでも不透明さを感じたなら参加を避けた方が良いかもしれません。
リスク管理のためにDAOへのリンクはTwitterなどを通して公式アカウントからアクセスすると安心です。
また過去にはDAO運営そのものがハッキングされたケースもあり、「The DAO事件」として知られています。
- 「The DAO事件」の概要
-
2016年に分散型投資ファンド「The DAO」によって集められた資金(364万ETH)がハッキングにより流出、その後ブロックチェーンの記録を遡ることで流出前の状態に復元された。
2. 乗っ取りリスク
DAOはガバナンストークンさえ購入すれば、国籍/年齢/性別に関係なく運営方針への投票権を得ることができます。
これはDAOの特徴の一つですが、同時にリスクでもあります。
投資家などの特定の個人がトークンを大量購入することで、DAOを乗っ取ることも可能なのです。
このような乗っ取りはDAOの平等性を損なわせる行為であるため、DAOの普及のためにも課題となると言えます。
3. 法整備
DAOのような発展途上のデジタルシステムは法整備がの遅さが課題になります。
日本ではまだ暗号資産に関する法整備進んでいないのが現状。
アメリカのワイオミング州などの一部の州ではDAO法が成立しており、日本より法整備が進んでいます。
参考記事:アメリカ・ワイオミング州「自律分散型組織(DAO)の法人化を認める法案」を承認
こればかりは国内の法整備が進むことを願うしかできませんが、アメリカのような実例もあるので、将来的には期待できると思います。
まとめ
- DAOとは「リーダーなしで運営する平等なコミュニティ」
- DAOは平等性・透明性のあるシステムが特徴
- DAOでコミュニティの幅が広がり、社会システムが変わる可能性がある
- 発展途上のDAOでは犯罪リスクの管理・法整備の不足が課題
今回は「DAO」について解説しました。
まだ国内ではあまり広がっていないDAOですが、今からチェックしておくことで先行者利益が狙える可能性があります。
特に記事内で紹介したDAOは「信頼性」「資金力」ともに安心できるので、興味のある方はチェックしてみましょう。
タップで公式Twitterをチェックできます。
現在DAOの入り口として「NFTアート」が利用されていることが多いです。
NFTに興味のある方はこちらの記事もどうぞ!
